博物誌で学ぶフランス語カジュアル表現 NHKラジオ講座入門を終えたら (CDブック)

私はフランス語の自習勉強で「辞書から例文や用例を拾うこと」を集中的によくやるのですが、元々猫を筆頭として動物が好きなほうなので、動物がかかわる例文や熟語表現を見つけてはそれを優先して拾い上げて学んでいます。ですが、「どうしてその動物がその表現として使われるのか」「フランス文化においてはその表現とその動物がどういうイメージで結びついているのか」という疑問が頭をよくよぎります。特にことわざなどは日本語でもその中身を知らなければわからないのと同じように、フランス語のことわざの意味はなおのことわかりません。しかしこの本のおかげで、ある程度はその疑問が解消されそうな気がします。Les animaux、La be^'te、Le cochon、Les poissonsなどの単語ごとに数ページずつのエピソード文章があり、他にはことわざの解説、豆知識囲み記事などがあり、それらを通読するのでも楽しめる本だと思います。動物の啼き声の表現も18例ほどあり、擬音が好きな私としては嬉しかったところ。ただ「博物誌で学ぶフランス語カジュアル表現」というタイトルなので、最初は「動植物についての解説をフランス語と日本語で紹介している本なのか」と思いました。ですのでタイトルは少しわかりづらいな、と思いました。でもフランス語教材としては、隠れた良書だと思います。なお、余計なカタカナルビはこの本にはありません。